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がフィッシングポイント
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Hyams
Beachから見たフィッシングポイント。いかに鋭い崖かわかります。ちなみにPerpendicularとは垂直の意味。 |
199X年2月1日 磯釣りでマーリン
シドニー空港から車で1時間半南下したところにオーストラリア海空軍の練習基地があり、名前をジャービスベイといいます。ここは多分世界で唯一マーリンが磯から釣れるところではないでしょうか。他でもたしかに磯釣りをしていたらマーリンが釣れてしまったという場所があるかもしれませんが、ここは皆マーリンを釣るという目的のために磯釣り師が集まってくるのです。
毎年、1月2月にマーリンは磯に廻ってきます。そこで、筆者も毎年オージーの現地の釣り友達と釣行に出かけます。だいたい我々の仕事の都合から釣行は2月の初旬です。いまだ、丁度良くハマッタことはなく、いつも外れていますが----。右上の写真通り、フィッシングポイントは岬の南端になります。潮は北上しておりマーリンがそれに乗って北上してきてます。磯前からドン深で底はかなり遠くまで同じ深さなのでマーリンは気にしないで入ってくるようです。
ここでの釣りは釣り師の体力の限界を測るようなものとなります。持ち物は50Lbのトローリングタックルを2セット(これが死ぬほど重い)。それと、活きアジ釣り用セットを1セット。簡単なメタルジグのキャスティング用セットを1セット。あとは必要最低限の備品。それと忘れちゃいけないのが(長めの)ギャフ(これもしこたま重い!)。これらをバッグパックに詰めて行きます。朝は3時起床。友人に3時半に車で迎えにきてもらい、4時半現地着(といっても駐車場)。そこから40分崖を歩いて磯場に降りていきます(どのくらいの崖かは右の写真参照)。もちろん、明かりは懐中電灯のみ。テラスに入ると夜が明ける前に、エサ用の活きアジを釣っておかなければいけません。もし、現場で活きアジが獲れないという状況になるとそれはもう最悪です。駐車場行くまでに別の港の桟橋から活きアジ獲ってデカバケツにブクで活かして入れておきこれを磯場まで持っていく事もあります。夜が明けると仕掛けを投入します。大型のフカセの仕掛けと考えて良いでしょう。浮き代わりに風船を切れやすい糸でつけておきます。後は40度近い炎天下の中ただひたすら待つばかり。時々、思い出したように磯からメタルジグを投げます。これにより運良く回ってきたらハガツオが釣れます。これが釣れたらエサを換えます。泳ぎが良いのですぐに沖まで突進てくれますが、もちはアジの方が良いです。大体皆午後5時くらいまで磯で粘るようです。こういう悪状況下におけるオーストラリア人の耐久性には目を見張るものがあります。それこそ皆屁とも思わず連日(釣れない)釣りを楽しんでいます。その後、ホテルに帰って、6時半。夕飯食って7時半。疲労のため8時半には寝てしまいます。それで釣れれば文句ないんですけど。5年間通って1回だけ一緒の磯の釣り師が掛けたの見ました。何とこの御仁、使用ラインは16Lbでストックは1200m! ストックあれば良いってもんじゃないんですけどねえ。ところが時間経つうち魚は徐々に近寄ってきて何と最終的にはタグ打ってリリース。その魚の写真がこれです。磯釣りでマーリンなんて滅多に釣れるもんじゃありません。貴重な写真です。昔のプリント写真なので画質は良くありませんが、特とご覧あれ。ここをクリック!