1984年6月に丸橋英三氏が8kgラインで36kgのGTを釣って世界記録になった時、初めてあんな細いラインでこんな大物が釣れるんだと心底驚きました。それはそれは衝撃的な出来事だった事を思い出されます。それから、GTフィッシングは流行り始めて十数年。世界各地に釣り師が飛びフィッシンググランドが開拓され、当然のようにタックルは進化し、釣果も上がるようになりました。そしてまた、当然のように世界各地のGTフィッシングは年々状況はタフになっていきました。目の前のリーフで釣れていたのが年を追うごとにポイントは遠ざかり、中型魚以下はいなくなり、残された大型魚が細々と生きているのが現状です。
しかし、オーストラリアは今だGTの宝庫です。理由を考えてみました。
1.リーフはでかいが陸地もデカイ。これによりはマングローブ域つまりエスチュアリー域が広いのでGTの産卵場所も広く、完璧にライフサイクルを保つ環境が出来上がっている(これはオーストラリアの第1次産業省のレポート)。だから、マングローブに囲まれたケアンズ湾で釣りをすると小型GTがわんさか釣れる。
2.地元ではGT釣りは(特にポッパーで)は不人気。実は1番釣り人口の多い底釣りで(喰うために)スジアラ等を釣る人はゴマンといるが、この底釣りの獲物を釣っている最中にGTが獲物を横取りししまう。だから底釣り師は皆、GTキライ。
3.GTを釣ろうとするとボートのチャーターになりますが、これがメチャ高。だから、あんまり釣りにいけない。理由はトピック参照。
その他、色々と理由はあるでしょうが、世界各地のGTフリークが語るには最後の最後はオーストラリアしか残らないだろうと-------- 本当だと良いんですが。ところで、グレートバリアリーフのGTは中小型が多いと言われていますが、なぜか? これもトピック参照。
まぁ、持ち上げるのはこのくらいにしてそれではレポートです。